とりあえず、ここから

気がついたらオーストラリアで働いていました。人生何が起こるか本当に分かりません。

物事は起こってから対処するべき?

現地の人間と長い間一緒に仕事をしていると、自分との考え方の違いに驚かされる事が多いような気がします。

最近特に感じている事は潜在リスクに対するとらえ方です。

日本に居た時は常に決断に伴うリスクと可能性を先に(フレームワーク等を活用しながら、)考えるようしていました。僕の中でこの思考方法は有効だと思っていたのですが、働き始めて2年、殆ど受け入れてもらった事がありません。 

なぜなら彼らの大多数の基本的思考として以下があるからだと思います。

 

「物事は起こってから対処するべき。」

 

潜在的なリスクを予想し、物事が起こる前にリスク要因を洗い出すという、僕が今まで行ってきた手法は、大抵のケースにおいて、ネガティブな印象を相手に与える場合が多い様です。

スモールビジネスが大変多い、この地域ではビジネスオーナーからの相談を受ける機会が比較的多いのですが、ビジネス上の話(例えば実現可能のアドバイスを求められた時など)だけでは無くプライベートでも大多数がこの考え方を基本路線としている人が多いようです。

そのため、大変ポジティブで良いのですが、結果的にそれによってプロジェクトがコストオーバーになったりする場合が多いのです。ただ、頓挫をしなければ、皆結果オーライで、もの凄くポジティブに捉えます。初めは「それ見たことか!」なんて思うのですが、それが実は大変羨ましくもあります。

僕もそんな思考法を前向きに一つの形として捉えるようになり、物事は起こってから・・・、なんて考えてみたりします。